①膝の伸展制限のため、②立脚期においても常に踵が浮いた状態で前足部のみで接地しており、
③靴もその部分だけ摩耗が見られました。(翌週より新しい靴に変えていただきました) 脊髄小脳変性症は一般的に歩隔が広くなる方がおられますが、
④この方は歩隔が極端に狭く前後の足がぶつかり転倒しそうになることがあると不安を抱えておられます。
他動的に膝関節の伸展と足関節を背屈させる可動域訓練を行った後、スペースワンダーを装着しての歩行訓練を実施します。
⑤強めに免荷し、平行棒もやや高めに調整して、上肢の力も使いながら膝を伸展させて訓練します。
⑥またこのとき歩隔も普段より広げた状態で訓練します。
⑤では⑦の普段の杖歩行と比較して、膝が伸び、足底全体が接地しています。
はじめは両手で平行棒を把持して行い、次に右手、左手と片手把持での歩行訓練を行い、膝を伸展させながら足底部全体で安定させる歩行の習得を目指しています。