Seated Training Case

着座訓練-事例

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  • 着座訓練
  • 事例01

80代女性腰椎の圧迫骨折の既往

起立動作は歩行器のハンドルや手すりなどに掴まりながらであれば痛みなく立てますが、座る際に足が浮いてしまうほど、ドスンとお尻から座面に落ちてしまうことがあり、その際に介達外力によって腰に痛みがあります。

訓練前の歩容チェック 訓練前の歩容チェック

再骨折の予防や腰への負担軽減のためゆっくりと静かに座るための個別訓練を開始しました。

①着座動作時の足関節背屈運動がスムーズに行えるように可動域訓練および腓腹筋、ヒラメ筋のストレッチ

②着座動作時の足関節のコントロールのため、前脛骨筋やヒラメ筋の強化訓練。
→座位でのトゥーレイズとカーフレイズ(集団訓練)

③スペースワンダーで体重を免荷しての着座訓練
→この方の場合はショートゴムを2本使用して立位時にゴムがわずかに伸びた状態で実施

訓練前の歩容チェック

右手のみで平行棒を把持して椅子に座っていただきます。

スペースワンダーで免荷をしていますが、全体重を委ねないように、ご自身の下肢の力で荷重に抗うように4秒程度かけてゆっくり座っていきます。
大腿四頭筋が遠心性収縮しながら膝関節の屈曲動作をコントロールします。

椅子に座ったら体幹を前傾姿勢からゆっくりと起こします。

歩行訓練2-1 歩行訓練2-2 歩行訓練2-3 歩行訓練2-4

起立動作時も3秒程度かけてゆっくり立っていただき、着座動作と起立動作を繰り返します。
5回2セットから始め、終了後と次の来所時に痛みがないのを確認して漸進的に増加させていく予定です。
今回の方は吊り位置のほぼ真下に座っていただいていますが、起立動作の第一相~第二相である体幹屈曲から離殿動作が困難な方は、椅子をやや後方に置いて前上方からのゴムの牽引により体幹屈曲と離殿動作を補助して訓練を行います。

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