Gait Training Case Study

歩行訓練-事例

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  • 歩行訓練
  • 事例02

80代女性

2018年に右大腿骨を骨折し、それ以来 右下肢が左下肢より長い。
歩行訓練解説

■棘果長(1上前腸骨棘〜2内果までの距離)

85cm
82cm

※左足の靴にインソールを挿入(写真参照)

■大腿周囲径(膝蓋骨上縁から10cm近位部)

33cm
31.5cm

インソールを使用していないこともあるとのことで、普段は長い右下肢に荷重がかかっているためか、 触診でも右大腿より左大腿の方が萎縮している。

訓練前の歩容確認01 訓練前の歩容確認02 訓練前の歩容確認03

歩容の確認

歩幅に顕著な左右差。 現在、どちらの足にも痛みがないが左足が前に出ないとのことだった。

ここ数年で転倒はないとのことだが、ふらつき転倒しそうになることは頻回にあるとのことで、歩幅を左右で合わせる訓練をして、安定性の変化をみる。

歩行訓練1-1 歩行訓練1-2

訓練1

スペースワンダーを装着して、平行棒も併用して免荷した状態で普段の歩幅よりも大きく踏み込み、線を目安に左右とも同じ歩幅で反復訓練をする。
このとき踵から接地するように意識しながら行う。
慣れてきたところで、ゆっくりめに行っていただき、片脚支持の時間を長めにして負荷をかける。

訓練2

同じ歩幅を意識しながら歩行訓練。スペースワンダーを装着して反復訓練した後、スペースワンダーを外して平行棒のみで反復訓練。

歩行訓練2-1 歩行訓練2-2 歩行訓練2-3 歩行訓練2-4
行訓練3-1 行訓練3-2

訓練3

普段、階段は右足から上っているとのことだったので、左下肢の強化も兼ねて、バランスクッションを利用して、左足から上り、右足から下りる訓練を反復。


今後の計画

あくまでもスペースワンダーや平行棒を使用した状態ではあるが、左右の歩幅を一定にして安定感を感じたとのこと。
通常の歩行でもできるよう訓練を継続する。

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