スペースワンダーの運動負荷軽減効果

チルト&ニーアップ運動における免荷試験結果のご紹介

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試験概要

女性(150cm・45kg)チルト&ニーアップ

女性チルト&ニーアップ写真
ゴム4本の場合
アジャスターの高さ テンション0 10cm上げた時 20cm上げた時 30cm上げた時
通常体重 45kg 45kg 45kg 45kg
チルトポーズ時の荷重 31.8kg 31.4kg 31.4kg 30.9kg
荷重の差 -13.2kg -13.6kg -13.6kg -14.1kg
元の体重との割合 71% 70% 70% 69%
ゴム5本の場合
アジャスターの高さ テンション0 10cm上げた時 20cm上げた時 30cm上げた時
通常体重 45kg 45kg 45kg 45kg
チルトポーズ時の荷重 30.4kg 29.9kg 30.6kg 30.1kg
荷重の差 -14.6kg -15.1kg -14.4kg -14.9kg
元の体重との割合 68% 66% 68% 67%
ゴム6本の場合
アジャスターの高さ テンション0 10cm上げた時 20cm上げた時 30cm上げた時
通常体重 45kg 45kg 45kg 45kg
チルトポーズ時の荷重 29.2kg 29.3kg 28.8kg 29.2kg
荷重の差 -15.8kg -15.7kg -16.2kg -15.8kg
元の体重との割合 65% 65% 64% 65%

男性(175cm・83kg) チルト&ニーアップ

男性チルト&ニーアップ写真

ゴム4本の場合
アジャスターの高さ テンション0 10cm上げた時 20cm上げた時 30cm上げた時
通常体重 83kg 83kg 83kg 83kg
チルトポーズ時の荷重 67.7kg 66.2kg 64.8kg 63.9kg
荷重の差 -15.3kg -16.8kg -18.2kg -19.1kg
元の体重との割合 82% 80% 78% 77%
ゴム5本の場合
アジャスターの高さ テンション0 10cm上げた時 20cm上げた時 30cm上げた時
通常体重 83kg 83kg 83kg 83kg
チルトポーズ時の荷重 65.8kg 63.4kg 64kg 64kg
荷重の差 -17.2kg -19.6kg -19kg -19kg
元の体重との割合 79% 76% 77% 77%
ゴム6本の場合
アジャスターの高さ テンション0 10cm上げた時 20cm上げた時 30cm上げた時
通常体重 83kg 83kg 83kg 83kg
チルトポーズ時の荷重 65.8kg 63.5kg 62.9kg 62kg
荷重の差 -17.2kg -19.5kg -20.1kg -21kg
元の体重との割合 79% 77% 76% 75%

免荷グラフ

免荷試験グラフ

スペースワンダーによるチルト&ニーアップ運動負荷試験の考察


スペースワンダーを装着したチルト&ニーアップの負荷テストは、スクワットやレッグランジと違いハンドグリップを把持した状態で測定した。通常のエクササイズ時と同様にグリップを把持する手への荷重はなるべく小さくなるように意識して行った。

今回のエクササイズではチルト(傾斜)のポーズでは、身長150㎝体重45㎏の女性の場合で13.2㎏~16.2㎏免荷され、身長175㎝体重83㎏の男性の場合は15.3㎏~21㎏の免荷となった。

スクワットやレッグランジのようなしゃがむ動作がないため免荷される量は比較的小さく、また体格やゴムの本数、引き上げる長さの調整による影響も少なかった。

さらにニーアップ動作を加えても重心は変わらないため、免荷に大きな差は出なかったが体幹部と軸足を中心により強い負荷がかかった。

まとめと考察:

チルトのポーズでは、スペースワンダーによる免荷はスクワットやレッグランジと比較して小さいが、もともと強度の低いエクササイズであり、全身を伸ばせる心地よさから、現在スペースワンダーを設置している施設でも、利用者が好んで行っているエクササイズである。

体力のある方や運動に慣れている方には、スペースワンダーで転倒のリスクをなくし、免荷をしつつ、バランスパッドのような不安定な足場や、今回のようにニーアップなどを加え、強度を上げるなどして体幹を中心とした筋力やバランス性、重心移動などのエクササイズに役立つと思われる。

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スクワット・ランジの免荷試験も合わせてご覧ください。

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