スペースワンダーの運動負荷軽減効果

ランジ運動における免荷試験結果のご紹介

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試験概要

女性(150cm・45kg)ランジ

女性スクワット写真
ゴム4本の場合
アジャスターの高さ テンション0 10cm上げた時 20cm上げた時 30cm上げた時
通常体重 45kg 45kg 45kg 45kg
完全動作時の前後の足の合計体重 28.3kg 28.1kg 26.5kg 26kg
荷重の差 -16.7kg -16.9kg -18.5kg -19kg
元の体重との割合 63% 62% 59% 58%
ゴム5本の場合
アジャスターの高さ テンション0 10cm上げた時 20cm上げた時 30cm上げた時
通常体重 45kg 45kg 45kg 45kg
完全動作時の前後の足の合計体重 25.4kg 27.1kg 25.6kg 27kg
荷重の差 -19.6kg -17.9kg -19.4kg -18kg
元の体重との割合 56% 60% 57% 60%
ゴム6本の場合
アジャスターの高さ テンション0 10cm上げた時 20cm上げた時 30cm上げた時
通常体重 45kg 45kg 45kg 45kg
完全動作時の前後の足の合計体重 29kg 27.3kg 20.3kg 19.1kg
荷重の差 -16kg -17.7kg -24.7kg -25.9kg
元の体重との割合 64% 61% 45% 42%

男性(175cm・83kg) ランジ

男性ランジ写真
ゴム4本の場合
アジャスターの高さ テンション0 10cm上げた時 20cm上げた時 30cm上げた時
通常体重 83kg 83kg 83kg 83kg
完全動作時の前後の足の合計体重 66.5kg 61.1kg 60.3kg 60.7kg
荷重の差 -16.5kg -21.9kg -22.7kg -22.3kg
元の体重との割合 80% 74% 73% 73%
ゴム5本の場合
アジャスターの高さ テンション0 10cm上げた時 20cm上げた時 30cm上げた時
通常体重 83kg 83kg 83kg 83kg
完全動作時の前後の足の合計体重 59kg 59kg 56.7kg 57.6kg
荷重の差 -24kg -24kg -26.3kg -25.4kg
元の体重との割合 71% 71% 68% 69%
ゴム6本の場合
アジャスターの高さ テンション0 10cm上げた時 20cm上げた時 30cm上げた時
通常体重 83kg 83kg 83kg 83kg
完全動作時の前後の足の合計体重 53.9kg 56kg 53.8kg 54.7kg
荷重の差 -29.1kg -27kg -29.2kg -28.3kg
元の体重との割合 65% 67% 65% 66%

免荷グラフ

免荷試験グラフ

スペースワンダーによるレッグランジ運動負荷試験の考察

スペースワンダーを装着したレッグランジの負荷テストでは、前に出した足と後ろに引いた足への荷重をそれぞれ測定するため体重計を2台使用し、スクワットと同様にハンドグリップを使用せずに測定した。

今回体格の違う2名の被験者は、重心が吊り位置の真下にくるように心がけたが、動作前(膝関節軽度屈曲位)の荷重完全動作時(膝関節90度屈曲位)の荷重を比較してみると、おそらくゴムサスペンションで吊っている位置が前に踏み出した足より後ろに引いた足に近かったため、後ろの足への荷重の方がより免荷されるという結果になったと思われる。

各被験者における免荷の比較:

身長150cm・体重45kgの女性(ゴム4本・0〜30cm引き上げ)

  • 前の足:4.7〜5.6kg 免荷
  • 後ろの足:9.3〜12kg 免荷
  • → 約2倍の差

身長175cm・体重83kgの男性(ゴム6本)

  • 前の足:4.9〜6.7kg 免荷
  • 後ろの足:16.9〜22.2kg 免荷
  • → 約3倍以上の差

スクワットとの比較:

前後の足の免荷後の荷重を合計し、同じ条件(ゴムの本数・引き上げ量・膝の角度)で測定したスクワットでかかる荷重を比較したところ、スクワットの方がより免荷されていることがわかった。

これは、同じ膝関節90度屈曲位であっても、

  • スクワット:ゴムが斜め後ろに引かれる
  • レッグランジ:ゴムが真下に引かれる

という違いにより、荷重に差が出たものと思われる。

総合的な免荷量:

レッグランジではスクワットと比較して免荷は小さかったが、

  • 体重45kgの女性(ゴム4本)→ 通常体重より 16.7〜19kg 免荷
  • 体重83kgの男性(ゴム6本)→ 通常体重より 27〜29.2kg 免荷

結論:

レッグランジは、大腿四頭筋以外に大殿筋やハムストリングスにも強い負荷がかかるが、体格や体力に合わせてゴムの本数や引き上げる力を調整することで、高齢者や初心者でも体重負荷が軽減され、安定したフォームで無理なく行えるようになると考える。

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