Exercise effect measurement

スペースワンダー運動に関する体力変化測定

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【スペースワンダートレーニング開始時、3か月後および6か月後の各指標の測定結果】
監修:帝京科学大学 潮見泰藏理学療法学科教授

被験者数
デイサービス「ヒーリングベル」に通う利用者 33名
測定期間
1回目:2024年3月
2回目:2024年6月
3回目:2024年9月
測定協力・監修
帝京科学大学 理学療法学科 潮見泰藏 教授
測定結果
項目 開始時 3か月後 6か月後
握力 16.2±4.15 17.6±4.43* 17.5±4.87*
下肢筋力(Nm) 18.8±4.79 18.8±5.77 19.8±6.31
5回起立(秒) 12.3±4.62 11.8±5.04 10.3±2.74**
TUG(秒) 10.9±3.40 11.2±3.78 10.6±2.91
FR(cm) 27.8±4.67 30.4±5.51* 31.2±4.98**
片脚立位(秒) 6.3±6.87 9.1±10.47 11.5±10.78**
体前屈(cm) 29.7±9.96 37.6±9.69** 37.7±10.94**

*:p<0.05, **:p<0.001

所見:
今回は筋力、バランス、柔軟性といった運動機能を中心に評価しました。
総評としては、検査上の運動機能に大変優れた利用者と著しく低い利用者もおられるため、なかなか一概に述べることは難しいのですが、総じて6カ月間で少しずつ運動機能が向上された方が多かった印象です。
もちろん、中には結果が不変、もしくは低下した利用者もおられました。すべての利用者に言えることは、これからも現在のトレーニングを継続して、できるだけ運動機能を維持していくことが必要であるということです。
考察:
握力・FR・体前屈では、開始後3か月および6か月の時点で運動機能の改善が認められており、5回起立・片脚起立では、3か月の時点で変化が認められませんが、6か月の時点では運動機能の向上が認めらます。また下肢筋力とTUGでは、3か月および6か月の時点でも変化は認められておりません。
<参>*や**などの記号は、統計結果で危険率(有意水準)を意味しており、危険率が小さな値ほど、統計学的な意味での差が大きいことを示しています。
結論:
以上の結果を踏まえて、スペースワンダーによる運動を毎回30分間、平均週2回程度行っている利用者は、下肢筋力・体幹筋力の向上、バランス能力や柔軟性の改善が充分に期待できます。

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