WALKING TRAINING REPORT

ウォークタイプの実施状況

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実施場所

ヒーリングベル(デイサービス)

設備

ウォークタイプ5メートルの間に2メートルの平行棒2台を設置。
その他バランスパッドやバランスロードというタンデム歩行専用の器具を必要に応じて併用。

対象者

主に要介護の方で特に歩行が不安定な方中心。必要性やご利用者の希望に合わせ要支援の方も含め実施。

免荷

荷重痛、歩行時の疼痛がある方、転倒のリスクが高い方は立位で5~10キロほど免荷できる程度まで引き上げ、手摺りを併用することでさらに荷重を軽減させる。
歩行時の疼痛がなく歩行も比較的安定している免荷歩行の必要がない方の場合も、万一の転倒防止のために装着して軽く引き上げ実施。

流 れ(1・2は初回のみ)

  1. 1.問診: 既往歴の確認と現在の体の痛い部位の確認、日ごろの歩行習慣や転倒の有無の確認。
  2. 2.検査: 腸腰筋、大腿四頭筋、下腿三頭筋、前脛骨筋のMMT(徒手筋力)検査。
  3. 3.歩容: 独歩が安定している方は、スペースワンダーや平行棒なしで歩容を確認。 不安定な方は杖や平行棒を利用して歩容を確認。
  4. 4.訓練: 3の歩容をみて、その方の課題を口頭や必要に応じて(許可をもらったうえで)動画に撮りお伝えし、痛みや違和感がない範囲で修正しながら歩行を反復する。
    また7月より「歩行改善プログラム7」として、以下の7つの立位訓練を歩行の合間に実施している。

歩行改善プログラム7

◇踵接地時のつま先挙上角度の増大:躓き防止

  1. ① 下腿三頭筋ストレッチ → 歩行
  2. ② トゥーレイズ → 歩行

◇体幹の前傾の防止・改善

  1. ③ チューブローイング → 歩行

◇立脚終期の蹴り出しの強化

  1. ④ バックキック → 歩行
  2. ⑤ カーフレイズ → 歩行

◇片脚支持期の下肢と体幹の支持性強化

  1. ⑥ ニーアップ → 歩行

◇側方への安定性強化

  1. ⑦ ヒップアブダクション → 歩行
  • ①歩幅(ステップ)の減少
  • ②歩調(ピッチ)の減少
  • ③歩行速度の減少
  • ④両脚支持期(両足が同時に着いている)時間の延長
  • ⑤歩隔(左右幅)の増大
  • ⑥足向角の増大
  • ⑦踵着地時のつま先拳上の減少
  • ⑧遊脚期(浮いている脚)の膝関節屈曲角度の減少
  • ⑨股関節開脚度の減少
  • ⑩上肢運動範囲の減少
  • ⑪上体の上下動減少
  • ⑫上体の左右動増加
  • ⑬骨盤回転の減少
  • ⑭体幹の前傾
  • ⑮視線が下方傾向
  • ⑯肘関節の屈曲増大
  • ⑰不十分な蹴り出し
  1. 5月・6月は歩行の中で筋肉の強化やバランス力向上を図る歩き方(例えば腿上げ歩行やタンデム歩行など)を取り入れてきたが、歩行しながらそれらの動きを入れてしまうと通常の歩行でもその動きが出てしまう方が一程度いたため、7月からはトレーニングはトレーニング、歩行は歩行で分けて実施する方法へと変更した。しばらく行い、必要があれば随時変更していく予定。また必要に応じてご自宅でも安全に行えるホームトレーニングメニューをお渡しすることもある。
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