東京都立大学健康福祉学部理学療法学科 山田・来間研究室との産学連携共同研究第1回報告ができました!

2021年10月
研究報告
スペースワンダーを使用した運動介入が身体機能および健康関連QOLに及ぼす影響の検討

都立大学にヒーリングベルが実施しているスペースワンダー運動の評価をお願いしたところ、下記のような総評と各運動についての評価を頂きました。

    <スペースワンダー運動の総評>
  • ・転倒リスクを減らした、安全なバランストレーニングを行うことができる良い設備だと考える。
  • ・運動中に、上肢が屈曲位を保持することになるため、準備運動で上肢の運動をもう少し加えると良いと考える。
  • ・しゃがみ動作時に上肢の運動を一緒に行えると良い。
  • ・スペースワンダーの利点として、ハーネスの張力を活かした抵抗運動が出来ることが挙げられる。ハーネスによる後方からの抵抗に抗した前方への推進力を鍛える運動が行えると良い。
    例)ランジ動作:抵抗に抗した運動によって、蹴り出す方の下肢後面や体幹部の筋活動の向上が図れる。
  • ・足関節ストラテジー(足関節以外を動かさず、前後、左右、サークルを描くような運動)を行う。年齢と共に低下していく足関節ストラテジーをトレーニングすることで転倒予防を図る。
  • ・片足立ちでのバリエーションの追加を行う。挙げた下肢を回す、上肢の挙上など。
  • ・様々な運動において負荷量の調整が容易である。ハーネスの張力をあげたり、吊り輪による支持量を大きくしたりして、対象者にあった適切な負荷量を選択することができる。指導者も可能であれば、対象者の状態を評価し、徐々に難易度の高い運動を行わせることが望ましい。

「スペースワンダーを使用した運動介入が身体機能および健康関連QOLに及ぼす影響の検討」